橋本治著
「たとえ世界が終わっても」橋本治著を読み終えました。
昨年のイギリスのEU離脱を発端にして世界というものが
どういうものなのか、またこれからはを考えていこうという
本です。
ヨーロッパは、歴史的にみれば4世紀のフン族の西への
移動により圧迫をうけゲルマン民族の大移動を誘発させられたり、
13世紀にモンゴルの圧迫をうけるなど、またイベリア半島でも
イスラムの支配が一時おこなわれるなど、常に東から圧迫を
うけていたのが産業革命から一気に形勢が逆転した。
肉食のヨーロッパ人が必要であった東南アジアの香料が
陸路での値段が折り合わなくなったことにより自前で調達
する必要もあり、蒸気機関の向上も相まって海路確保し
世界へ侵略した。
産業革命でものの生産性があがって大量にものを作れるように
なったんですが、さてどこに売るのか、その売り先のために
「貿易」が必要だった。
そして二度の世界大戦を経て欧米の「実体経済」が日本に
よって負けだすと「金融経済」に移行した。がこの金融経済
は最近では「リーマンショック」などを引き起こしている。
この金融経済はもう「飽和になっている」のでは。
そして世界経済は拡大ではなく、「実体にあわせてやっていく
のがいいのでは」などがおもしろく書かれてあります。
読みはじめて一気に読ませるものがあった本です。
このなかで、歴史に「もし」はないですが「もしあのとき」の
Ifの箇所は興味深いものがありました。
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編集後記
昨日はマラソンでしたが整形外科医の助言もあり棄権。
それとあわせるように軽い風邪状態、、、
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