銀行格付け(定量評価)と会計科目

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銀行格付けって

銀行格付けってご存知ですか?

会社の決算が終わると銀行借入金がある会社には

取引銀行から決算書を見せてくださいといわれます。

銀行員は決算書を預かり、決算書に書いてある数字を

いれることにより自動的に「格付け表」をつくります。

格付けすることによって、追加融資可能か?もしくは

融資回収すべきかなどの判断材料にします。

 

格付け表の中身は

格付け表は、4項目に分かれていて、自己資本と調達した

負債との合計額にしめる自己資本の割合などの

安全性項目、総資産をつかってどれだけ利益をあげたか

などの収益性項目、前期より利益がどれだけ増えたか

などの成長性項目、最後は一番配点が多い返済能力項目

です。これは会社が稼ぐ力で融資したお金を何年で返済できるか

などの能力をみるものです。

その会社の決算書により格付け1から実質破綻先の10まで

格付けします。

 

決算書の会計勘定科目との関係は

格付け表では、役員借入金は資本金として扱ってくれるので、

長期負債にいれておくのがよいです。

また、毎期発生しない退職金や貸倒損失、大きな特別な修繕費、

在庫の廃棄損失、即時償却や特別償却などは特別損失に

いれるべきです。

なぜなら格付け表の計算式をみれば、営業利益や経常利益

の数値を重視しているのがわかるからです。

たとえば、収益性・成長性項目では、特別損失を引く前の経常利益が、

返済能力項目では、営業利益を使って計算し格付けしているのです。

以上のことから銀行の格付けアップには、会計勘定科目の配置は

注意すべきでしょう。

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編集後記

昨日のお昼の大阪城公園は梅が咲き始めました。

さくらはまだのようですが、気温があがれば

一気に咲くのでしょうね。
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