固定比率・固定長期適合率からあなたの会社をみてみる
固定比率は自己資本に対する固定資産の割合をいう。
この比率が100%以下なら固定資産すべてが自己資本による調達
ということになる。しかし実際はそのような理想的な会社はほとんど
ない。そこでそのような限界を補うために考えられたのが固定長期
適合率である。
固定長期適合率は以下の数式である。
固定長期適合率とは、固定比率の分母に固定負債を加えたもので
自己資本と長期借入金や小人数私募債の合計に対する固定資産
の割合をいい、固定資産への投資が返済の必要のない自己資本
及び長期間にわたって返済する固定負債で行われているかどうかを
みる指標である。
この指標が100%を超過している場合は、短期借入資金が固定資産の
投資に使われていることになるので財務的なバランスが崩れて
いるといえる。
この指標のめやすは80%です。
短期借入金のみなおしを
この指標が100%をこえている会社は短期借入金で固定資産調達を
まかなっています。
銀行がいうようにいつも短期借入金で資金調達していませんか?
短期借入金で資金を借り入れすると返済期間が短いため、返済額が
証書貸付で借り入れする長期借入金と比べて大きくなります。
金利も長期借入に比べると高めになるケースもおおいです。
必要な資金であれば銀行に十分説明して証書貸付などの長期で
借入するようにしましょう。
不要な資産はあなたの会社にありませんか?
あなたの会社の決算報告書に記載されている固定資産をもう一度
よくみてみましょう。
有効活用していない土地は決算報告書にのっていませんか?
銀行からすすめられた投資信託残高がかなりのこっていませんか?
会社の決算報告書に記載がある固定資産は会社が稼ぐための
道具なのです。
個人が所有している財産とはちがいます。
資産は会社が稼ぎ続けるためにひつようなものなのです。
あなたの会社の貸借対照表の資産をみてこの資産は売却できると
思った資産はあなたの会社にとって不要な資産なのです。
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編集後記
昨日は初夏のようなすがすがしい気温でした。
スイム 1250m
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kiyo117
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