「PCRはRNAウイルスの検査に使ってはならない」

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  徳島大学名誉教授 大橋眞著 

2020年に新型コロナが感染したかどうかの診断に使われたことによりPCRという言葉はなじみになりましたが、このPCRがどのようなものかを知るために読みました。

PCRは、遺伝子の断片を増幅させる技術です。

ウイルスにはDNAをゲノム遺伝子とするDNAウイルスとRNAをゲノム遺伝子とするRNAウイルスがあり、今回の新型コロナはRNAウイルスとされている。

米国CDC(疾病予防管理センター)はリアルタイムRT-PCR診断指針P38に以下の記載がある。(ウイルスRNAの検出は感染性ウイルスの存在や2019-nCoVが臨床症状の原因物質であることを示していない可能性がある)と書いています。

これはPCRが陽性になることと新型コロナウイルスに感染していることの間には必ずしも因果関係が確認されていないということです。

それなのに全世界が新型コロナ感染症の診断に使用しています。

またRNAウイルスは経時的に変異するのにRNAウイルスを固定した遺伝子によって捉えることができるのかの問題がある。よくPCR検査では特異度が99%あることがPCR信頼性の証であるように言われているがこの数字はPCRのプライマーが対応する40塩基ほどの部分に当てはまるに過ぎない。ウイルスのゲノム30.000塩基の750分の1しか見ていないのに全体を判断してもいいのか無理があるのではないか。

また「理論的には99%の特異性があるということは変異率が1%まではPCR検査での検出が可能であるが変異率が2%になればPCR検査では検出できなくなるということである。従って変異の多いRNAウイルスには病原体の同定にPCR検査は基本的に用いることができないと考えるのが妥当であろう」

そして特異度が高いほどPCR検査キットの使用期限を短くするなり、期限設定するなりしなければならないのに専門家マスコミ含めて誰もそのことを指摘しないし、我々国民の代表である政治家もPCRの以上の問題点を指摘しない。

これ以外でも著者は様々なPCRの問題点を図表交えて解説してくれている。

一読して感じたことは、PCRは問題の多い検査法だということです。

PCRキット取扱説明書には、インフルエンザやマイコプラズマなども陽性になりますと書かれています。

PCR検査が正しいという仮説の上に無症状者が感染源になるという可能性が指摘され予防策としてマスクやソーシャルディスタンスが実施されている。

壮大な仮説に振り回されているかもしれないという危うさは読後感としてひしひしと感じるものがあった一冊です。

編集後記

ひさしぶりというか何年かぶりの投稿です。

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